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島と宿の記録と案内

ABOUT Flarito

: Opening Diary

困難を乗り越え、Flartioが完成し、次の歩みへ|EP-03

2026/06/08

しかし、すべての住戸を取得できたとしても、廃墟と化した住宅用建物を宿泊施設へと改修することは至難の業であった。
まず、1戸あたり約20㎡という広さでは、宿泊施設としてゆったりと過ごすには狭いとの判断から、構造上問題のない住戸間の壁を撤去し、すべての住戸を「2戸を1戸」にする大規模な改修工事を行った。

また、建物にはもともとエレベーターがなかったため、後付けで設置工事を実施。
煤けていた外壁を白く塗り替え、ロビーを広く確保し、新たにサウナ施設も増設した。
離島で大規模工事を行うことは、陸続きの本土と比べ、はるかに多くの困難を伴った。
特に、資材調達の難しさや、職人など人員不足には大きな苦労があった。
それでも、「使われなくなった建物を、再び人が集う場所へ生まれ変わらせたい」という強い熱意を原動力に、数々の困難を乗り越え、現在の HOTEL Flarito 伊豆大島が完成した。

そして、その想いに共感した人々が、ホテルの運営スタッフとして集まってきた。
私たちは、このホテルを拠点とし、宿泊事業にとどまらず影響の範囲を面的に広げていくことで、伊豆大島に再び活気を取り戻し、100年先も続く街づくりに貢献したいと考えている。
その第一歩として、ホテルが位置する元町周辺の空き家についても、再生の可能性を現在模索している。